福岡市技能職団体連合会

イベント・活動

令和6年度 堤丘小学校「小学生ものづくり体験講座」

体験講座

◎福岡市技能職団体連合会では、会員団体の技能職者を講師とした「小学生ものづくり体験講座」を実施しています。


【事業の目的】
小学生を対象に、子ども達がものづくりの価値を実感するとともに、自身の将来の職業選択の幅を広げ、進路選択にいかすことができるよう、技能職者(ものづくりの専門家)による実演や子ども達が体験できる様々な分野の体験講座を実施するもの。


 令和6年度、第1回「小学生ものづくり体験講座」は、福岡市立堤丘小学校で次の通り実施しました。

   
1 日 時   令和6年10月30日(水)  14:00~15:35

2 場 所   福岡市立堤丘小学校

3 対 象   64名(5・6年生)

4 体験講座  ・家具:マイ箸づくり
        ・和裁:ポシェットづくり 
        ・タイル:タイルでコースターづくり
        ・表具:からくり屏風、しおりづくり

5 講 師  
・福岡市家具工業会:進藤 和典、住永 謙一、松尾 栄治、楢崎 孝彦、山下 広巳
・(一社)日本和裁士会福岡県支部:齊藤 雅彦、濵田 直枝、生津 春代
・福岡県タイル煉瓦工業会:上村 渉、坂上 力雄、池渕 浩、中村 武史
・福岡表具師協会:上田 博樹、安藤 征夫、吉富 清登

【家具:マイ箸づくり】

 児童たちにとって木材を削りだす作業は思ったより力が必要でしたが、一生懸命作業を進め、箸をつくり終えた後は「またやりたい!」「次につくるときはもっとうまくつくりたい」ととても前向きな気持ちで体験を終えました。また、木材を削る音の心地よさや木のにおいを感じるなど、自分たちでつくったからこそ得た経験もありました。
 家に箸を持ち帰り家族が喜んでくれる様子を見て嬉しかったという感想が多く寄せられました。

【和裁:ポシェットづくり】

 手縫いでポシェットをつくるのは初めての経験でしたが、講師の先生に丁寧に縫い方を教わりながら、集中してもくもくと作業し、お気に入りのデザインのポシェットを完成させました。なかには友だちとお揃いの柄にした児童たちもおり、楽しみながら和裁を体験できました。
 先生の手縫いのスピードの速さや、着ていた着物が手縫いでつくられているということを知り、みんな、プロの技にすっかり感心していました。また、自分でも裁縫をチャレンジしたいという感想がたくさん寄せられました。

【タイル:タイルでコースターづくり】

 いろいろな色や形のタイルの中から、出来上がりを想像しながら好きなタイルを選び、世界に一つだけのオリジナルコースターをつくりました。
 タイルがずれないように敷き詰めていく作業は難しかったようですが、講師の先生に教えてもらい、楽しみながらつくることができたようです。初めてセメントを混ぜる工程を見たという児童も多く、新たな経験にワクワクした様子でした。

【表具:からくり屏風づくり、しおりづくり】

 まず、表具とは、表具師とはということから、講師の先生の話や体験を通じて学ぶことができました。不思議な仕掛けのからくり屏風を自分でもつくることができたということで、大きな達成感を得たようです。開いたときの配色も児童ひとりひとりのこだわりがあり、考え、工夫しながら作品をつくることができました。この経験を通じて、表具師の技術を大切にしていきたいと考える児童もいて、有意義な時間となりました。