令和5年度 福岡市立城香中学校「ものづくりプロフェッショナル講座」
プロフェッショナル講座
◎福岡市技能職団体連合会では、昨年度より、中学生・高校生を対象に、会員団体の技能職者を講師とした「ものづくりプロフェッショナル講座」を実施しています。
【事業の目的】
中学生・高校生を対象に、ものづくりやものづくりの職の価値を実感するとともに、自身の将来の職業選択の幅を広げ、進路選択にいかすことができるよう、技能職者(ものづくりの専門家)による技能職種の紹介や実演、体験(演習)の指導などを実施するもの。
令和5年度、「ものづくりプロフェッショナル講座」は、「ものづくりの匠祭」における「博多職人展」の一環として、なみきスクエアにおいて、福岡市立城香中学校1年生を対象に次の通り実施しました。
1 日 時 令和5年11月24日(金) 14:00~15:30
2 場 所 なみきスクエア
3 対 象 城香中学校第1学年生徒78名
4 体験講座 ・和裁:自分で「ゆかた」を着てみよう
・建具:暮らしを彩る「建具」をつくろう
・畳:畳づくりを学ぼう
・タイル:色タイルで工夫して鍋敷きをつくろう
・洋菓子:美味しいケーキづくりにチャレンジしよう
・めっき:電気と化学で驚きの金めっきを体験しよう
5 講 師
・(一社)日本和裁士会福岡県支部:齊藤雅彦、生津春代、坂本浩子
・福岡市建具工業組合:新内一秋、井上吾朗、小野原三幸、松嵜幸平、髙木修
・福岡県畳工業組合福岡地区連合会:熊丸剛、都地隆幸、堀川太、小川真司、笠大祐、村上僚、宮﨑武博
・福岡県タイル煉瓦工業会:坂本隆生、池渕敏和、坂本隆志
・(一社)福岡県洋菓子協会:平田章裕、岡田千尋
・九州めっき工業組合福岡支部:山田登三雄、落石貴久、林繁宏、山田亮、齋藤竜起
【和裁:自分で「ゆかた」を着てみよう】
本年度は、同日の午前に実施した技能奨励賞表彰式等の後に、引き続きなみきスクエアで本事業を実施することにしたため、本講座はホールのステージ上で毛氈を敷いてというめぐまれた環境で実施しました。まず、講師の先生が準備した様々な色や柄のゆかたや帯から、自分の好みのものを選んで、初めての着付けを体験しました。着付け後には、ステージでモデルさながらのポーズで記念写真におさまりました。
来年の夏祭りや花火大会には、「ゆかたを着ていきたい」という声をたくさん聞きました。学んだことを日常生活にいかしてもらえたら嬉しいです。
来年の夏祭りや花火大会には、「ゆかたを着ていきたい」という声をたくさん聞きました。学んだことを日常生活にいかしてもらえたら嬉しいです。
【建具:暮らしを彩る「建具」をつくろう】
まず、講師の先生の説明を聞いて、建具とはどんなものなのか、建具の歴史などを学びました。ほとんどの生徒が建具という言葉を初めて聞いたそうで、1,000年以上の歴史のある、日常生活で毎日触れているものであることを知って、びっくり。今回の体験で、建具に興味をもち、もっと調べてみたいという生徒もいました。
ミニ障子衝立をつくる作業では、一つ部品をまちがえたり、組立の方向をまちがえたりするだけで、最初からやり直さなければならない緻密な作業に緊張しつつも講師の先生の指導・アドバイスを受けながら、全員、端正な作品ができあがって、達成感もMAXだったようです。
ミニ障子衝立をつくる作業では、一つ部品をまちがえたり、組立の方向をまちがえたりするだけで、最初からやり直さなければならない緻密な作業に緊張しつつも講師の先生の指導・アドバイスを受けながら、全員、端正な作品ができあがって、達成感もMAXだったようです。
【畳:畳づくりを学ぼう】
畳の手縫い体験やミニ畳づくりに取り組みました。会場の入り口には、いぐさやへりなど畳の材料も展示され、講師の先生から説明も受けました。「畳ってこうやってつくるんだ」と初めて知ることばかりで、興味深かったようです。
ミニ畳づくりでは、専用の針や糸を使って、作品を完成させました。生地が硬くて縫いにくく、難しいなあという表情を浮かべながらの作業でしたが、さすがに中学生、短時間できれいに仕上がりました。体験後の感想には、ものづくりに携わる方々に感謝し、ものを大切に使っていきたいという言葉がたくさん寄せられました。ものづくりに親しむだけでなく、その価値を理解してもらう機会になったことを嬉しく思います。
ミニ畳づくりでは、専用の針や糸を使って、作品を完成させました。生地が硬くて縫いにくく、難しいなあという表情を浮かべながらの作業でしたが、さすがに中学生、短時間できれいに仕上がりました。体験後の感想には、ものづくりに携わる方々に感謝し、ものを大切に使っていきたいという言葉がたくさん寄せられました。ものづくりに親しむだけでなく、その価値を理解してもらう機会になったことを嬉しく思います。
【タイル:色タイルで工夫して鍋敷きをつくろう】
色タイルの配色を考えながら配置し、一つ一つのタイルどうしがくっつきすぎないよう、微妙な隙間をつくりながら慎重に貼り付けていく作業に取り組みました。細かい作業は苦手だという生徒も、講師の先生に教えていただきながらきれいにつくり上げました。
つくった鍋敷きは、家庭で使ってくれているようで、「おかあさんがとても喜んでいます」と嬉しい感想もいただきました。
つくった鍋敷きは、家庭で使ってくれているようで、「おかあさんがとても喜んでいます」と嬉しい感想もいただきました。
【洋菓子:美味しいケーキづくりにチャレンジしよう】
なみきスクエアの第2実習室を使わせていただいて、ケーキづくりにチャレンジしました。一人一人、小さめのホールケーキを生地から焼いてつくり、自分でつくったできたてのケーキは何にも代えがたい味わいだったようです。
今回、レシピだけでなく、生地の混ぜ方、盛り付けの仕方など、たくさんの工夫を講師の先生から直接アドバイスいただき、家でもぜひつくってみたい、と興味をもってくれた生徒がたくさんいました。友達と一緒に協力してつくることができたことも、楽しい思い出になったそうです。
今回、レシピだけでなく、生地の混ぜ方、盛り付けの仕方など、たくさんの工夫を講師の先生から直接アドバイスいただき、家でもぜひつくってみたい、と興味をもってくれた生徒がたくさんいました。友達と一緒に協力してつくることができたことも、楽しい思い出になったそうです。
【めっき:電気と化学で驚きの金めっきを体験しよう】
まず、講師の先生から「金めっき」についての説明をきき、その後、電気を手動で発生させてめっきができあがる体験をしました。金めっきには、見た目をきれいにするだけでなく、サビにくくする、かたくするなどの効果があるという知識も学びました。難しい言葉も、わかりやすく説明していただき、終始、興味をもって集中して活動できました。自分の手で電気を発生させてつくった、めっきの作品は、楽しい思い出とともに一生の宝物になりそうです。