福岡市技能職団体連合会

イベント・活動

令和5年度 愛宕小学校「小学生ものづくり体験講座」

体験講座

◎福岡市技能職団体連合会では、会員団体の技能職者を講師とした「小学生ものづくり体験講座」を実施しています。


【事業の目的】
小学生を対象に、子ども達がものづくりの価値を実感するとともに、自身の将来の職業選択の幅を広げ、進路選択にいかすことができるよう、技能職者(ものづくりの専門家)による実演・講話や子ども達が体験できる様々な分野の体験講座を実施するもの。


 令和5年度、第1回「小学生ものづくり体験講座」は、福岡市立愛宕小学校で次の通り実施しました。


        
1 日 時   令和5年7月4日(火) 10:25~12:00

2 場 所   福岡市立愛宕小学校

3 対 象   107名(6年生)

4 体験講座  ・家具:マイ箸づくり 
        ・めんたい:明太子つくり
        ・畳:ミニ畳づくり
        ・表具:からくり屏風づくり
        ・管:水道管を使った水鉄砲つくり

5 講 師  
・福岡市家具工業会:楢崎喜文、住永謙一、小島任貴、山下広巳
・博多辛子めんたい協同組合:樋口尚孝
・福岡県畳工業組合 福岡地区連合会:都地隆幸、伴俊彦、竹元哲郎、緒方孝徳、平田幸雄
・福岡表具師協会:安藤征夫、上田博樹、吉富清登、倉谷知恵子
・福岡市管工事協同組合青年部:田井祐貴、藤岡昭太、楢崎亮、山﨑啓功、竹浦諒

【家具:マイ箸づくり】

 家具の講座では、一人一人、材料の木材を削って、マイ箸づくりに挑戦しました。最初は、思っていたより木が硬くて、削るのに四苦八苦していましたが、だんだん慣れてきて、手際よくスルスルと削れるようになってくると、楽しくなってきた様子で、集中して黙々と削る姿が見られるようになりました。講師の先生方にも積極的に質問して、コツをつかもうとする子ども達もたくさんいました。対(つい)の箸の長さや太さを揃えるようやすりで削って調整するのは、なかなか難しかったようです。
 家に帰って、自分で作った箸で食べたご飯は、いつもの何倍も美味しかったと感想を寄せてくれました。

【めんたい:明太子つくり】

 手袋ごしではありましたが、初めて材料の「めんたいこ」をさわってみて、「思っていたより硬い」「さわってもつぶれない」と興味津々。調味液に浸し、パックに入れて丁寧に空気を抜いて、自宅に持ち帰りました。家で数日、愛情をこめて一生懸命に育てたら、美味しいめんたいこの完成です。辛さや熟成具合は、お好みで。生き物の命からいただいた食べ物を食べる、感謝の気持ちをあらためて感じたようです。
 講師の話から新たに得た知識も各家庭で話題にしながら、楽しい食卓を囲んでいるのでしょうね。

【畳:ミニ畳づくり】

 ミニ畳づくりと畳の手縫い体験をしました。畳の手縫い体験では、硬い畳に思うように針を刺して通すことができず、上手くできるまでやりたいと何度も挑戦する子ども達もいて、予定の時間を延長してしまうほどでした。
 ミニ畳は、家に持ち帰り「お母さんが匂いを嗅いで、「なつかしい匂い」と言っていました」「何か大切なものを置いて飾りたいです」との声も届けてくれました。また、自宅に畳の部屋がないので、将来住む家には、畳の部屋が欲しいと思ってくれた子どももいました。体験を通して、畳の文化のよさをしっかり感じてくれたようです。

【表具:からくり屏風づくり】

 
 講師から、からくり屏風の作り方の説明を聞いたり、実際の作品を見せてもらったりした時は、とても難しそうでよくわからないと思っていた子ども達も、作り始めるとすっかり夢中になって楽しんでいました。2つ目にとりかかる時には、和紙の色・柄の組み合わせやシール選びなどいろいろと工夫して、創造力豊かな個性的な作品が出来上がっていました。自宅に持ち帰って、ペットやお気に入りの写真を飾って楽しんでいるそうです。
 また、講師の話から、今回初めて「表具師」という職業を知ったようで、新たな職業・仕事についても学ぶ機会になりました。

【管:水道管を使った水鉄砲つくり】

 講師の話と動画による説明で、水道管の仕事について理解するとともに、水道管の役割についてもあらためて考え、蛇口をひねると水がでるという自分たちにとっては当たり前のことに、感謝の気持ちをもってくれました。多くの人の役に立つ仕事をしたい、と心から思うきっかけにもなったようです。
 水鉄砲づくりでは、困ったこと、わからないことを講師に積極的に質問しながら、丁寧に作業を進め、水を吸い上げ、勢いよく飛ばすことができる水鉄砲を完成させました。運動場で試しに使ってみた時には、手作りとは思えない水の勢いに、あちこちから歓声があがっていました。