本年度、新たに企画した事業「ものづくりプロフェッショナル講座」の最初の実施は、福岡市立博多工業高等学校の部活動、ものづくり専門部で家具工芸部門のコンテストや技能検定などに向けてがんばっている皆さんとご一緒させていただきました。
　顧問の先生のご指導のもと、放課後、休日等に技術を磨いている生徒の皆さんは、３年生ではすでにかなりの腕前で、すばらしい作品の数々を製作し、実績を積んでがんばっていらっしゃいました。講師からは、ものづくりコンテストに向けて、「早く、美しく仕上げることを目指して、何度も何度も繰り返し、たくさん練習をすることが大事」と激励を受け、それぞれ黙々と自分の課題を克服すべく作業に取り組んでいました。１年生も初めての道具の使い方の基礎を教わったり、慣れない作業にアドバイスをもらったりして、今後の検定やコンクールに向けて、意欲が高まった様子でした。ちょっとした道具をあてる角度、力加減など、実際にやってみながらプロの講師のアドバイスを受けると上達も早く、見事な仕上がりになるのだと、本人たちだけでなく周りも実感しました。
　生徒の皆さんからは「できなかったことができるようになると、すごく嬉しい。楽しくものづくりができる。」などの感想をいただきました。日頃から学校生活で、ものづくりを学び、身近に親しんできた工業高校の生徒だからこそ、より一層、本物のものづくりの魅力を実感してくれたように思います。
　当連合会が長年続けている「小学生ものづくり体験講座」では、毎回、初めてものづくりに触れて興味津々、ワクワクして活動している小学生の皆さんのほほえましい姿との出会いがあります。今回は、それとは一味違う、ものづくりと真摯に向き合う高校生の皆さんとの出会いに、「ものづくりの未来は心配無用！」と思わせてくれるような元気をいただきました。