令和4年度 福岡市立田隈中学校「ものづくりプロフェッショナル講座」
プロフェッショナル講座
◎福岡市技能職団体連合会では、本年度より、中学生・高校生を対象に、会員団体の技能職者を講師とした「ものづくりプロフェッショナル講座」を実施いたします。
【事業の目的】
中学生・高校生を対象に、ものづくりやものづくりの職の価値を実感するとともに、自身の将来の職業選択の幅を広げ、進路選択にいかすことができるよう、技能職者(ものづくりの専門家)による技能職種の紹介や実演、体験(演習)の指導などを実施するもの。
令和4年度、中学校での「ものづくりプロフェッショナル講座」は、福岡市立田隈中学校で次の通り実施しました。
1 日 時 令和4年9月5日(火) 9:55~11:45
2 場 所 福岡市立田隈中学校
3 対 象 生徒69名(2年生)
4 体験講座 ・洋菓子:味覚について
・美容:美容師の仕事体験
・畳:ミニ畳製作、畳手縫い体験
5 講 師
・(一社)福岡県洋菓子協会:濵中健一、佐藤圭一郎
・福岡県美容生活衛生同業組合:古賀大介、笹嶋美由紀
・福岡県畳工業組合福岡地区連合会:都地隆幸、伴俊彦、竹元哲郎、奥川俊平
【洋菓子:味覚について】
体験講座では、未だコロナ禍の影響もあって、調理・実食の体験が難しい状況が続いています。3年ぶりとなる洋菓子の講座では、中学生対象に調理・実食を伴わない体験活動の内容・方法について、講師の先生に相談したところ、チョコレートを教材に味覚についての講座を工夫してくださいました。
授業前には、たくさんの種類のチョコレートを一人分ずつ種類別に分けたり、本格的なチョコレートムースを味わってもらいたいと準備したりされました。子ども達は、見たことも聞いたこともないチョコレートの種類に、興味津々で味を確認していました。チョコレートを通しての世界地理、パティシエの仕事についてなど、知識や興味が広がったことはもちろん、講師の先生の「食べ物の味を、ただ『美味しい』でひとくくりにせず、味わって自分なりに味を表現できるようになってもらいたい」という話も、たくさんの生徒の心に残ったようです。
授業前には、たくさんの種類のチョコレートを一人分ずつ種類別に分けたり、本格的なチョコレートムースを味わってもらいたいと準備したりされました。子ども達は、見たことも聞いたこともないチョコレートの種類に、興味津々で味を確認していました。チョコレートを通しての世界地理、パティシエの仕事についてなど、知識や興味が広がったことはもちろん、講師の先生の「食べ物の味を、ただ『美味しい』でひとくくりにせず、味わって自分なりに味を表現できるようになってもらいたい」という話も、たくさんの生徒の心に残ったようです。
【美容:美容師の仕事体験】
美容師の仕事体験では、生徒自身で練習用のマネキンを設置するクランプを立てることからはじめ、お客様の後ろから髪をアレンジするという、今まで気にもとめていなかった当然のことが、実際にやってみるととても難しいことを実感するところからスタートしました。2種類のヘアアレンジに挑戦し、四苦八苦しながらも講師の先生にアドバイスをもらいながら、楽しく体験して、やり直しもしつつ最後には「できた!」と完成の喜びもひとしおでした。
美容師の国家資格にはたくさんの種類があることを知り、改めてプロとして仕事をすることの大変さもわかって、今まで以上に、自身のこれからの進路と真剣に向き合う気持ちを新たにした生徒もいたようです。
美容師の国家資格にはたくさんの種類があることを知り、改めてプロとして仕事をすることの大変さもわかって、今まで以上に、自身のこれからの進路と真剣に向き合う気持ちを新たにした生徒もいたようです。
【畳:ミニ畳製作、畳手縫い体験】
畳の手縫い体験を通して、畳職人の仕事を知り、自身でミニ畳を製作してみました。
ほとんどの生徒が、初めて畳についての話を聞いたようで、自宅に畳の部屋がないという生徒もいて、大人や社会から見れば、日本中、誰にとっても身近なものだろうという認識の畳が、実は、中学生にとっては新しい知識や品物だったということに驚きを感じました。自身の体験や畳の画像、講師の説明を早速タブレットで手際よく編集する生徒達の姿もあって、ものづくりの体験活動の様子の変化も実感したところです。
しかしながら、実際の畳の色、手触り、匂い、手縫いする力の入れ具合など、五感を駆使して体験する価値や楽しさに変わりはなく、畳のヘリの角をきれいに折りこんで仕上げた生徒達は、きっと自宅で作品を自慢しながら家族に今日の学びを話してくれたことと思います。「いつか自分で家を建てる時は、畳の部屋もつくりたい」という感想も寄せてくれました。
ほとんどの生徒が、初めて畳についての話を聞いたようで、自宅に畳の部屋がないという生徒もいて、大人や社会から見れば、日本中、誰にとっても身近なものだろうという認識の畳が、実は、中学生にとっては新しい知識や品物だったということに驚きを感じました。自身の体験や畳の画像、講師の説明を早速タブレットで手際よく編集する生徒達の姿もあって、ものづくりの体験活動の様子の変化も実感したところです。
しかしながら、実際の畳の色、手触り、匂い、手縫いする力の入れ具合など、五感を駆使して体験する価値や楽しさに変わりはなく、畳のヘリの角をきれいに折りこんで仕上げた生徒達は、きっと自宅で作品を自慢しながら家族に今日の学びを話してくれたことと思います。「いつか自分で家を建てる時は、畳の部屋もつくりたい」という感想も寄せてくれました。