福岡市技能職団体連合会

イベント・活動

令和3年度 西陵小学校「小学生ものづくり体験講座」

体験講座

◎福岡市技能職団体連合会では、会員団体の技能職者を講師とした「小学生ものづくり体験講座」を実施しています。


【事業の目的】
小学生を対象に、子ども達がものづくりの価値を実感するとともに、自身の将来の職業選択の幅を広げ、進路選択にいかすことができるよう、技能職者(ものづくりの専門家)による実演や子ども達が体験できる様々な分野の体験講座を実施するもの。


 昨年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、やむを得ず本事業を中止いたしましたが、本年度は感染状況を注視しながら、感染対策をしっかりととって開催することといたしました。
 令和3年度、第3回目の「小学生ものづくり体験講座」は、福岡市立西陵小学校で次の通り実施しました。


        
1 日 時   令和3年12月15日(水)  13:45~15:20

2 場 所   福岡市立西陵小学校

3 対 象   34名(6年生)、29名(5年生)

4 体験講座  ・調理(和食):野菜の飾り切り
        ・畳:ミニ畳づくり 
        ・洋裁:巻きペンケースつくり

5 講 師  
・福岡県調理師連合会:小西登、橋口覚浩
・福岡県畳工業組合 福岡地区連合会:都地隆幸、今村博、奥川俊平、竹元哲郎、伴俊彦
・福岡県洋裁技能協会:石井幸子、堤志保美、川口祐子

【調理(和食):野菜の飾り切り】

 例年は、プロの講師から指導を受けて、美味しい料理をみんなで作って食べるという活動をしていましたが、本年度は、コロナ禍に配慮した体験ができないものか、講師の方々が知恵とアイディアを絞ってくださいました。
 和食では、初めに講師がたくさんの包丁を見せながら、材料や調理方法によっていろいろな種類の包丁を使い分けていることを説明し、初めて見る包丁の種類やプロの使い分けに子ども達はびっくり。次にきゅうり、人参、だいこんで、松竹梅の飾り切りに挑戦しました。見本のようには、なかなか上手くいかず苦戦しましたが、集中して何度も繰り返しがんばってなんとかいくつかの作品ができていました。季節柄、お正月に自分でやってみる、と目を輝かせている様子が印象的でした。
 最後に、講師の先生が昆布と鰹節の「出し」で作った「かき玉汁」を全員に振舞ってくださり、給食後の時間だったにもかかわらず「美味しすぎ!」と何度もおかわりする子もいて、和食の味わいもしっかり実感しました。

【畳:ミニ畳づくり】

 畳の講座では、福岡県畳工業組合福岡地区連合会の青年部の皆さんが、体験講座の講師を務めてくださいました。畳の良い匂いを体感しながら、硬い縁を一生懸命縫いあげて、短い体験時間になんとか全員が作品を完成できました。
 講師の先生の説明で、畳が日本の気候にあったもので、昔から受け継がれてきたものだということを知った子ども達は、「将来、必ず畳のある生活をして、日本の文化を受け継ぎたい」とあらためて畳の良さに気付いたようです。出来上がった作品を家に持ち帰って大切に飾っているとのこと、家族に褒められてうれしかったと感想も書いてくれました。子ども達を通して、たくさんの方に畳文化が受け継がれていくことを願っています。

【洋裁:巻きペンケースつくり】

 5年生は、全員で巻きペンケースつくりに挑戦しました。初めて生活で使えるものを自分で作ったという児童もいて、出来上がったペンケースを「大切に使います!」と言う声も聞かれました。
 最初はあまり興味をもてなかった児童も、やっていくうちにだんだん楽しくなってきて最後には「ものを作ることが楽しいことがわかった。何かを作れるようになりたい。」という気持ちになってくれたようです。作り方のマニュアルを配布したので、講座の後、家でもう一度、自分で作ってみたり、作ったものを家族や友達にプレゼントしたりした児童もいたそうです。
 当日、欠席等で体験講座を受けられなかった子ども達にも、先生方から材料とマニュアル冊子を渡していただき、ものづくりに触れてもらえるようにしました。